僕が果物を好きになった理由は、和歌山で育った環境にあります。
和歌山といえば、みかんをはじめとする果物の宝庫。
小さい頃から、新鮮な果物が当たり前のように家にあって、それを自然に食べて育ちました。
特に、みかんの季節になると、家族総出でみかん狩りに行くのが楽しみで、収穫したばかりの甘くてジューシーなみかんをその場で食べる瞬間は、今でも鮮明に覚えています。
果物とともに育った日々
和歌山は温暖な気候に恵まれていて、果物を育てるのに最適な環境です。
みかん畑はもちろん、柿や梅など、四季折々にさまざまな果物が実ります。
子どもの頃は、家の裏庭や近所の畑でそれらが実る光景が普通でしたが、今振り返ると、これほど豊かな環境で育ったことは本当に幸運だったと感じます。
和歌山の春は、梅の花が満開になる時期です。和歌山は日本一の梅の生産地であり、特に南高梅(なんこううめ)は全国的にも有名です。3月から4月にかけて、梅の収穫が始まり、梅干しや梅酒、梅シロップ作りが本格化します。酸味と甘みが絶妙な南高梅は、和歌山の春を象徴する果物です。
春:梅とイチゴ
また、春にはイチゴも楽しめます。「まりひめ」という和歌山オリジナルのイチゴは、果肉が柔らかく、甘みが強いのが特徴で、春の果物として人気があります。
夏:すいかと桃
夏になると、和歌山では瑞々しいすいかや桃が旬を迎えます。和歌山産のすいかは、甘くてシャキッとした食感が特徴で、暑い夏の日には欠かせない果物です。また、すいか割りを楽しむ光景も、夏の風物詩となっています。
桃も和歌山の夏を彩る代表的な果物の一つ。大きくてジューシーな桃は、その甘さと香りで一度食べると忘れられない味わいです。和歌山産の桃は全国的にも人気で、夏の贈り物としても喜ばれます。
秋:柿とぶどう
秋になると、和歌山は柿のシーズンを迎えます。和歌山は柿の生産量でも全国トップクラスで、「富有柿」や「紀ノ川柿」といった品種が知られています。特に富有柿は、甘くて柔らかな食感が特徴で、そのまま食べるのはもちろん、干し柿としても楽しめます。秋の果物として、柿は和歌山の象徴とも言える存在です。
また、和歌山ではぶどうも栽培されており、「デラウェア」や「ピオーネ」などの品種が人気です。甘くて粒が大きい和歌山産のぶどうは、秋の味覚として多くの人々に親しまれています。
冬:みかん
冬といえば、和歌山のみかんです。和歌山のみかんは、全国的に高い評価を受けており、特に「有田みかん」が有名です。皮が薄く、果汁がたっぷりと詰まった有田みかんは、冬の寒い日にこたつで食べるのが定番です。甘みと酸味のバランスが絶妙で、和歌山の冬を象徴する果物として愛されています。
みかんの収穫期は11月から1月にかけてで、冬の間、和歌山のみかんは日本全国の食卓に並びます。その味わいは、和歌山の豊かな自然と、長年培われた農家の技術の結晶です。
そんな日常の中で、果物はただの食べ物ではなく、生活の一部であり、家族との思い出の象徴でもありました。
和歌山だからこそ生まれた果物への愛
和歌山で育ったことで、僕は自然と果物が大好きになりました。
新鮮な果物がいつもそばにあったからこそ、そのおいしさや季節ごとの楽しみを体感できたのだと思います。
特に、みかんの甘さや酸味のバランスは、和歌山だからこその味わいで、他の地域ではなかなか味わえない特別なものです。
今では、自分でもみかんを育てるようになり、ふるさとの味を自分の手で再現する楽しみを感じています。
育てる過程で自然の力を実感し、果物への感謝の気持ちがさらに深まりました。
果物を通じて感じるふるさとの絆
果物は単なる食べ物ではなく、僕にとってはふるさととの絆を感じる存在です。
和歌山の豊かな自然の中で育った経験が、果物を通じていつまでも心に残っています。
そして、今、自分でみかんを育てながら、あの時の思い出を次の世代にも伝えていきたいと思っています。
和歌山の果物は、ふるさとの味であり、僕にとって大切な思い出です。
その味わいとともに、これからも果物への愛を大切にしていきたいと思います。
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